アメリカ留学の準備と、毎日の暮らし。

渡米準備と持ち物

アメリカ留学の持ち物|持参・現地購入・確認待ちの分け方

執筆:本間卓 / 更新:

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アメリカ留学の荷造りでは、先に「何を買うか」を決めるより、「いつ使うか」「住居にあるか」「自分の便で運べるか」をそろえると判断しやすくなります。入学先が決まり、荷造りを始める学生・保護者向けに、持参・現地購入・確認待ちへ分ける方法をまとめました。

必要な物は、留学期間、気候、洗濯の頻度、住居の設備で変わります。私の留学当時のブログやSNSに残る経験も交えながら、持参する物と現地で買う物の分け方を紹介します。このページのチェック欄を使い、自分の学校と生活に合わせて整理していきましょう。

買う前に確認する順番

  1. 到着日と時刻、鍵を受け取れる時刻、最初に買い物へ行ける日時を書く。
  2. 住居の備品・禁止物と、学校や授業で指定される物を確認する。
  3. 手元にある物を並べ、「最初に使う日」を書く。
  4. 自分の航空券・運航会社の手荷物条件を確認してから、持参と現地購入を決める。
  5. サイズや持ち込み条件が分からない物は、確認先と期限を書いて保留する。

手荷物の枠から先に詰め始めると、初日の連絡や生活に必要な物が後回しになります。到着時に使う物と、部屋を見てから決められる物を分けておきましょう。

最優先は書類と、到着後の連絡手段

パスポート、必要なビザ、学校から発行されたI-20などの渡航書類は、預け荷物へ入れず手元で管理します。DHSのHand-carryの説明でも、I-20やパスポートを手荷物にするよう案内されています。自分の資格に必要な原本・署名・補足書類は、学校の留学生担当者に確認してください。

学校・寮の住所、入居時の連絡先、空港送迎の集合場所も、通信できないときに読める形で保存します。書類の控えは原本の代わりとは限りませんが、紛失時に状況を説明する準備になります。控えの保存先にもロックをかけ、家族と共有する範囲を決めておきましょう。

本間の体験談|パスポートを忘れ、帰国が1日遅れた(2011年)

私は2011年12月、日本へ一時帰国するときに、空港へパスポートを持っていくのを忘れ、帰国が1日遅れたことがあります。当時のmixiの日記にも、その出来事が残っています。

荷造りでは、生活用品をそろえることに気を取られがちです。出発直前には「準備したはず」で終わらせず、パスポートや必要書類の実物が、持ち歩くバッグに入っているかを確認しましょう。初渡米だけでなく、一時帰国後の再渡米でも大切な確認です。

持参・現地購入・確認待ちの3つに分ける

「何を持っていくか」は、使う日と現地の条件で決めます。以下の品目は分類の例です。同じタオルでも、初日から必要なら持参、備え付けがあれば追加購入は不要になります。

01 / BRING

日本から持参する

移動中や到着初日から使い、使い慣れた物を運べる場合。

  • 品目の例:普段のスマホと対応する充電器、少量の着替え、使い慣れた靴。
  • 決める前に:端末・充電器の対応、到着地の気候、航空会社の持ち込み条件を確認します。

02 / BUY LOCALLY

現地で確認して購入する

部屋や設備を見て選びたい物で、必要な日までに買える場合。

  • 品目の例:追加のタオル、洗濯用品、収納用品、調理用品。
  • 決める前に:備品との重複、禁止物、店舗や配送の利用条件を確認します。

03 / CHECK FIRST

回答を待ってから決める

必要性、サイズ、持ち込み可否のどれかが分からない物。

  • 品目の例:寝具、家電、競技用品、授業指定の機器。
  • 確認先:住居担当のHousing、メーカー、航空会社、授業担当など。回答を待つ期限も決めておきます。

本間が持参を勧める、いつもの物

私が日本から持っていってよかったのは、服やおしゃれ用品です。生活に必要な物だけでなく、好みや楽しみを少し持っていく、という選び方もあります。

  • お気に入りの服やおしゃれ用品:アメリカで買える物もありますが、日本で選んだ物を少し持っていくと、自分らしい服装を楽しめます。ユニクロなど、機能性のある服も持参候補です。
  • 空き時間に楽しめる物:読む本やゲーム、見たい動画など。荷物の重さや機器の条件と合わせて、持っていく物を絞りましょう。
  • 使い慣れた歯ブラシ・歯磨き粉:現地で同じ物が手に入るとは限らないので、お気に入りがある人は持参候補に。機内へ持ち込む歯磨き粉は、利用便の液体物の制限も確認します(ANA国際線の案内例)。

日本のアプリや動画を使いたい場合は、渡米先での利用可否、購入・ダウンロードの条件を、出発前に各サービスの案内で確認してください。日本で契約した動画サービスの扱いは、アメリカ留学中の動画サブスクで詳しく紹介しています。

本間の体験談|爪切りを探して、買えずに帰った(2012年)

留学中、スーパーで爪切りを探したものの、そのときは見つけられずに帰ったことがあります。2012年1月のFacebookに残っている出来事です。

アメリカで爪切りを買えないという話ではありません。ただ、現地で売られている物でも、慣れない店で必要なときにすぐ見つけられるとは限りません。日常的に使う小物は、かさばらない範囲で使い慣れた物を持参する候補にしておくとよいと思います。機内持込・預け入れの可否は、品目ごとに利用便の案内で確認してください。

衣類は「最初の洗濯まで」で量を決める

滞在期間の長さだけで枚数を増やさず、最初に洗濯できる日と頻度を考えます。設備や利用方法が分からない場合は住居へ確認し、到着時の気候に合う衣類を先に選びます。季節が変わってから必要になる物は、現地での入手と荷物の余裕を比べてください。

例えば、週一回の洗濯を想定するなら、洗濯までに使う下着と靴下、普段着を中心に組み立て、予備を足します。必要枚数を全員共通に決める必要はありません。授業や実習、式典で服装指定がある場合は、その分も確認しましょう。

本間の体験談|現地でも衣類を買い足していた(2011年)

留学中には現地でも衣類を買っていました。2011年11月のmixiには、ポートランドへ出かけ、パジャマや靴下、コートなどを購入した記録が残っています。すべてを日本から持ち込む必要はなく、到着直後に使う服を確保したうえで、暮らしながら買い足す方法もあります。

雪が積もった地面と木々、その奥に見える建物
留学時代の雪景色。写真提供:本間卓

到着した日に着る服から考える

寒い地域へ行く場合は、気温だけでなく、通学で外を歩く時間や、到着直後に衣類を買えるかも確認します。

到着時に必要な服と、現地の暮らしを見て買い足す服を分けると、荷物を整理しやすくなります。

本間の体験談|寒さを実感したウィスコンシンの冬(2013年)

2013年12月、ウィスコンシン州の大学へ通っていた頃、マイナス20度以下になる日も多い寒さを経験しました。これは私が暮らしていた当時の話で、地域の平均気温を示すものではありません。

本間の体験談|春の暖かさで薄着にしたら、帰りは寒かった(2015年)

2015年4月、暖かくなった日に薄着で学校へ行き、雨に降られて寒い思いをしながら帰ったことがあります。そのとき、天気予報を確認しておこうと思いました。また、週末は20度ほどまで暖かくなったのに、翌週は氷点下に戻り、雪も降ったことがありました。

これは当時の私の経験です。寒い地域では季節の名前だけで服を決めず、出発する時間から帰宅する時間までの予報を確認し、必要に応じて上着を持つことも考えてみてください。

スマホ・パソコン・充電器は組み合わせで確認する

スマホやパソコンだけをリストに入れず、使うケーブル・充電器も一緒に確認します。授業で必要な機器の仕様は学校へ、海外使用や入力電圧・周波数・プラグの条件は、その製品の表示とメーカーへ確認してください。差し込める形だけで使用可否を決めないようにします。

住居の備品と、初日に買える物を照合する

「家具付き」だけでは寝具、タオル、食器があるか分かりません。寝具が必要なら、ベッドの種類とサイズ、受け取れる物を確認してから購入します。共用品はルームメイトや住居担当者に確認し、同じ物を何人分も用意しないようにしましょう。

TEAM Sugi紹介校のShoreline Collegeの住居案内には、学内寮の家具が示されています。家具と、シーツやタオルなどの生活用品は分けて確認してください。提供品と数量が確定してから持参品や購入品を減らします。出典:Shoreline College|Housing Information。

住居へ聞くこと回答を見て決めること
寝具・タオルは支給か、購入か持参する量と、当日買う必要の有無
ベッドの寸法は何かシーツ等のサイズ。回答前は購入しない
洗濯・調理設備と禁止物は何か洗剤・調理用品・家電の必要性
荷物や配送品をいつから受け取れるか事前配送できるか、宛先と受取方法
到着日に買い物できるか初日分だけ持参・事前手配するか
決まっている住居の備品を確認する質問

夜に到着して店へ行けない場合と、学校の買い物機会に参加できる場合では、持参する量が変わります。現地購入にした物は「店にあるはず」で終わらせず、店舗の営業時間、移動方法、在庫や受け取り条件を必要に応じて確認します。

調理家電や日用品は、使う場所を確かめてから

炊飯器やケトルは、電圧だけでなく寮の持込・使用ルールも確認します。使用場所や認められる機器が分からない段階では購入を保留し、シャンプーや洗剤も最初は少量にして、設備や肌との相性を見ながら補充できます。

本間の体験談|炊飯器は留学中に現地で購入した

2012年3月のブログには、自炊に取り組もうと炊飯器を買った記録が残っています。また、留学中に使っていた炊飯器については、アジア系スーパーで購入した日本ブランドの物を使っていたと覚えています。

炊飯器のような家電は、使う場所や住まいのルールを確認してから現地でそろえる方法もあります。日本から必ず持参する物として決めず、寮やホームステイ先で使えるかを先に確認しましょう。購入時に見る条件や米の選び方は、アメリカ留学の炊飯器とお米にまとめています。

航空会社の条件を確認し、収納先を決める

予約した便の機内持ち込みと預け入れを別々に確認します。個数、1個あたりの重さ・寸法、追加料金、乗り継ぎ、コードシェアの適用条件を記録してください。留学生なら何個でも無料、という前提では荷造りしません。

ANA国際線の例では、機内持ち込み手荷物1個と身の回り品1個、合計10kg以内と案内されています。手荷物は3辺合計115cm以内かつ55×40×25cm以内、身の回り品は40×30×20cm以内。寸法にはキャスターやハンドルも含みます。コードシェア便等では運航会社の規則を確認してください。これはANA国際線の確認例で、他社便や国内線へそのまま当てはめる数値ではありません。出典:ANA|国際線の機内持ち込み手荷物。

モバイルバッテリーは、ANAの案内では預け入れできません。容量・個数・ほかの予備電池との組み合わせや機内での扱いに条件があるため、製品の表示をANAの制限品案内と照合してください。別の航空会社を使う場合はその会社の案内を確認します。

FAAのリチウム電池の案内でも、モバイルバッテリーなど予備のリチウム電池は、預け荷物へ入れず機内へ持ち込むよう示されています。搭乗口でバッグを預けることになった場合も、モバイルバッテリーなどを取り出して手元に残します。

荷物の量と航空会社の条件を整理したら、スーツケースの大きさと選び方も確認できます。容量だけでなく、本体の重さや持ち運びやすさも含めて選びましょう。

預け荷物が遅れても困りにくい手荷物にする

移動中や到着初日に必要な物は、手荷物へ分ける候補です。次の表を目安に、自分の旅程と持ち込み条件に合わせて絞りましょう。

手荷物に入れる候補追加で確かめること
渡航書類、学校の連絡先有効期限、署名、氏名表記。通信できないときも確認できる形で保存する。
必要なカード、少額の現金海外での利用設定と、困ったときの連絡方法。
スマホ、パソコン、対応充電器航空会社の持込条件と電源対応。
必要な薬、処方情報、眼鏡成分・数量・持込条件。薬は医師にも相談する。
最低限の着替え、衛生用品液体の制限と、現地の天候。

これは荷造りの例で、すべての品目の持込を保証する表ではありません。薬や医療用品は、品目ごとの規則を確認します。保険の連絡先も、スマホ以外から確認できる控えがあると相談しやすくなります。

一般の液体・ジェル類と、医療上必要な液体の扱いは同じとは限りません。ANAの液体物の案内などを参考に、日本出発時、乗り継ぎ、米国出発時の条件をそれぞれ確認しましょう。容器は漏れに備えて袋へ入れ、表示が読める状態で持参します。

本間の体験談|荷物が多くて移動を見送った(2012年)

2012年12月、ロサンゼルスで乗り継いだとき、待ち時間に外に出たいと思ったものの、荷物が多くて見送っています。荷物は飛行機に積めるかだけでなく、自分で動くときに扱えるかも大切です。今の荷造りでも、移動する区間を考えて、自分で運べる量か確かめてみてください。

荷物の重さを量れない、衣類を分けて洗いたいなど、具体的な困りごとがある場合は、留学の便利グッズを選ぶときの確認ポイントへ。すでにある物で足りるなら、買い足す必要はありません。

ページを見ながら、荷造りを確認する

確認できた項目にチェックを付けてください。分からない物はそのまま残し、学校や住居から回答が届いてから進めます。品目ごとの数量や質問先は、普段使っているメモに残しておくと便利です。

01 / BEFORE BUYING

買う前に確認

備品と到着日の予定から、必要な量を決めます。

  • 住居の備品と禁止物を確認した寝具・タオル・洗濯・調理用品を照合。寝具を買うならベッドの寸法も確認。
  • 最初の買い物と洗濯の予定を確認した到着時刻、営業時間、移動方法を見て、それまでに使う物を持参する。
  • 分からない物の確認先と期限を決めたサイズや学校の指定が不明な物は、回答が届くまで購入を確定しない。

02 / CHOOSE & PACK

持ち物を分ける

初日から使う物と、後からそろえる物を区別します。

  • 持参品と現地購入品を分けた手元の物も含め、使い始める日を基準に選ぶ。現地購入品は必要日と入手先を確認。
  • 端末・充電器・ケーブルをそろえて確認した学校の必要仕様と、製品の海外使用・電源条件を照合する。
  • 利用便の条件に合わせて収納先を決めた機内持ち込みと預け入れを別に確認。電池や液体などの制限品も照合する。

03 / BEFORE DEPARTURE

詰めた後に確認

最後は、実際のバッグを使って確かめます。

  • 荷物を入れた状態で重さと外寸を測った航空券と運航会社の個数・重量・寸法・追加料金の条件に照らす。
  • 自分で持ち上げ、運べる量か確認した乗り継ぎや空港からの移動も考え、無理なく扱えるか確かめる。
  • 現地購入品を必要な順に分けた「初日」「最初の週」「後回し」に分け、初日分は買えない場合の手配も確認。

最初に1つだけ進めるなら、住居の備品一覧を開き、寝具・タオル・洗濯用品の3項目を照合しましょう。その回答が、買い物の量と荷物の大きさを決める材料になります。

公式情報と確認日

公式情報の確認日:2026年9月25日。経験談は留学当時のブログ・SNSの記録と本人の回答をもとにしています。学校の例はTEAM Sugi紹介校のShoreline Collegeに限ります。品目や優先順位は準備の例なので、自分の入学学期・住居・利用便に適用される最新案内を確認してください。

著者:本間 卓|合同会社TEAM Sugi代表

2009年〜2015年6月にアメリカへ留学。Edmonds Community College(現Edmonds College)からUniversity of Wisconsin–Superiorへ編入し、経営学を専攻して卒業。在学中は計4年間、大学野球にも取り組みました。帰国後の2015年に合同会社TEAM Sugiを設立し、アメリカへの大学進学や編入を支援しています。自身の留学生活と留学支援の経験をもとに、渡航前の準備から現地での暮らしまで、これから留学する方に役立つ情報をお届けします。

留学ポケットは、合同会社TEAM Sugiが運営する留学・海外生活の準備メディアです。

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