アメリカ留学の準備と、毎日の暮らし。

住まいと日常生活

アメリカ留学の運転免許はどう取る?日本の免許・国際免許・州免許の違い

執筆:本間卓 / 更新:

アメリカ留学で運転を考えている人は、車を買う前に、留学先の州でどの免許が必要かを確認しましょう。アメリカには全州共通の取得手続きがあるわけではありません。日本の免許が使える条件、現地免許へ切り替える期限、試験や必要書類は州によって異なります。

私自身は留学中、アリゾナ、ワシントン、ミネソタ、ウィスコンシンの4つの州で、それぞれ運転免許を取得しました。最初は英語の試験に苦労しましたが、日本で教習所に通って免許を取っていたことが、現地で運転する土台になったと感じています。

また、「国際免許の有効期間が1年だから、アメリカでも必ず1年間運転できる」とは限りません。書類自体の有効期間と、滞在先の州が運転を認める条件を分けて考えることが大切です。制度情報の確認日は2026年9月25日です。

私が留学中に4つの州で運転免許を取得した経験

最初のアリゾナ州から、住む州が変わるたびに、その州の免許を取得しました。以下は当時の経験です。特に州を移った際の手続きには記憶が曖昧な部分があるため、これから申請する方は、後で紹介する現在の公式案内を確認してください。

アリゾナ州:英語で勉強し、ホストファザーの車で実技試験

最初に留学したアリゾナ州で、初めてアメリカの運転免許を取りました。当時は英語の試験しかないと記憶していて、試験対策本のような冊子を渡され、それを使って勉強しました。英語での勉強は大変でしたが、何とかコンピューターで受ける試験に合格できました。

実技試験では、ホストファザーの車を借りました。私はすでに日本の教習所で運転を学んでいたので、車の操作自体は分かっており、実技試験は比較的簡単に感じました。ただ、これは私自身の感想です。日本での運転経験があっても、アメリカの交通ルールを学ぶ必要はあります。

ワシントン州:アリゾナ州の免許から切り替えた記憶

次にワシントン州で免許を取得した際は、確かアリゾナ州の免許から切り替えられ、試験は受けていなかったと思います。ただし、手続きの細部ははっきり覚えていません。

周りの友人からは、「ワシントン州では日本語で試験を受けられた」と聞いていました。私自身が日本語で受験した経験ではありませんが、試験の言語も州や受験先によって確認すべき点だと感じます。

ミネソタ州:免許取得のために試験を受けた

その後、ミネソタ州に住んでいたときにも、現地の免許を取得しました。ワシントン州の免許からそのまま切り替えることは確かできず、試験を受けたと記憶しています。

ただ、当時の細かな条件や、なぜ試験が必要だったのかまでは覚えていません。「ワシントン州からミネソタ州へ移る人は全員試験が必要」と受け取らず、私が留学していたときの経験として読んでいただければと思います。

ウィスコンシン州:ミネソタ州の免許から切り替えたと思います

ウィスコンシン州で免許を取得した際は、確かミネソタ州の免許から切り替えられた気がします。ただ、こちらも詳しい手続きはあまり覚えていません。

4つの州で免許を取得しましたが、毎回同じ手続きだったという記憶はありません。進学や編入で州が変わる際は、今持っている免許の扱いと、新しい州で必要な手続きを調べておくと安心です。

日本の免許・国外運転免許証・州免許の違い

書類確認するポイント
日本の運転免許証有効期限、渡航先で使える条件、携帯の必要性
国外運転免許証(一般に国際免許)対応地域、発行日、有効期間、元の日本免許との関係
アメリカの州発行免許取得条件、申請期限、年齢による制限、有効期限

警視庁の案内では、日本の国外運転免許証の有効期間は発行日から1年間で、更新制度はありません。また、日本の免許証が失効すると国外運転免許証も効力を失います。出国のかなり前に発行すると、渡航時点で残り期間が短くなるため、出発日と合わせて計画しましょう。警視庁:国外運転免許証の取得手続き

マイナ免許証のみを持つ人は、渡航先で従来の免許証が必要になる場合についても確認してください。国外運転免許証の準備だけで、日本側の免許証の確認が終わるわけではありません。

留学先の州の「居住者」の扱いを確認します

州の免許手続きでは、訪問者とその州の居住者でルールが変わることがあります。これは、税務上の居住者や日本の住民票と必ずしも同じ意味ではありません。

カリフォルニア州では、18歳以上の非居住者が有効な本国免許で運転できる条件があります。一方、州の居住者となって運転する場合、DMVのハンドブックは10日以内に州免許を申請するよう案内しています。ただし、申請や予約を済ませれば、その後も本国免許で運転を続けられるという意味ではありません。州法は居住者となった後の外国免許等による免除期間を最大10日としています。留学生全員が入国した瞬間に同じ扱いになると決めず、自分の区分と運転できる期間を確認してください。California DMV:ハンドブック、カリフォルニア州法12505条

テキサス州には、新しい居住者が有効な対象免許で運転できる期間について最大90日の案内があります。試験免除の相互協定国も列挙されており、確認日時点の一覧に日本は含まれていません。ほかの国の人の「免許を交換するだけだった」という経験は、そのまま参考にしないでください。Texas DPS:転入者の免許案内

4つの州の現在の試験・切り替え案内

私の経験当時と、現在の制度は同じとは限りません。2026年9月25日に確認した公式案内から、一般の乗用車の免許を考える留学生に関係する点を整理しました。年齢や免許の有効性などによって適用条件が変わります。

アリゾナ州の現在の案内

知識試験は現在、英語以外にも複数の言語に対応しています。掲載されている対応言語に日本語は含まれていません。他州の有効な免許がある場合、通常は知識試験が不要と案内されています。Arizona MVD:知識試験

ワシントン州の現在の案内

知識試験の対応言語に日本語がありますが、受験先が日本語試験を提供しているか確認が必要です。18歳以上で他州の有効な免許がある場合は、原則として知識・実技試験が不要。公式案内では30日以内の運転記録も示されています。Washington DOL:必要な試験

ワシントン州には、日本の有効な免許を持つ人向けの学科・実技試験の一部免除制度もあります。日本の免許証に加え、在外公館発行の「自動車運転免許証抜粋証明」などが必要です。書類提出・視力検査・手数料などは免除されず、必要と判断されれば試験が課される場合もあります。私の州間の切り替え経験とは別の制度として確認してください。在シアトル日本国総領事館:ワシントン州の免許取得

また、ワシントン州は2026年11月1日以降、25歳未満で初めて同州の運転免許を申請する人に、工事区間や緊急対応者の安全に関する無料オンライン講習を求めると案内しています。申請時期がこの日以降になる人は、新しい要件も確認しましょう。Washington DOL:試験・講習の案内

ミネソタ州の現在の案内

21歳以上で、他州の有効かつ期限切れでない非商用免許を持つ場合、原則として知識・実技試験なしで切り替えられます。21歳未満や期限切れの場合は扱いが異なります。Minnesota DVS:転入者の免許、州法171.13条

ウィスコンシン州の現在の案内

18歳以上で他州の有効な免許を持つ人向けに、書類提出・視力検査などを経て取得する手続きがあります。免許の失効期間や個別の事情によって試験が必要になる場合もあります。Wisconsin DMV:州外免許からの切り替え

必要書類は学校と州の窓口で照合しましょう

手続きを調べる際は、州のDMVやDPSなど、免許を扱う公式機関のサイトを使います。留学生向けには学校のInternational Officeにも確認し、申請する免許の種類に合う書類をそろえましょう。

確認対象となることが多いのは、パスポート、I-94、I-20などの在留関係資料、州内住所の証明、日本の免許証、SSNに関する資料です。ただし、この一覧をそのまま全国共通の必要書類と考えず、原本が必要か、住所証明が何点必要か、どの書類が受け付けられるかを確認してください。

例えばカリフォルニア州には、合法的に滞在していてSSNの取得資格がない人について、SSN要件の例外が案内されています。「SSNがないので免許を取れない」と結論づけず、州ごとの手続きと追加書類を確認しましょう。California DMV:SSNの取り扱い

名前の表記が資料ごとに異なる場合や、入国・学校登録直後で情報が確認できない場合は、追加確認に時間がかかる可能性を見込んでおきます。予約が取れる日から逆算し、書類を集め始めてください。

取得までの流れは州の案内に合わせて進めます

一般的な準備の順序は、申請条件の確認、必要書類の準備、知識試験などの受験、条件に沿った練習、運転試験という流れです。試験の免除や受験順序、オンラインでできる部分は州ごとに確認します。

私がアリゾナ州で使った冊子の名称は覚えていませんが、これから勉強するなら、Arizona MVDの公式ドライバーマニュアルなど、受験する州の教材を使うとよいでしょう。

日本で運転していた人も、州の公式ハンドブックを読み直しましょう。スクールバス、交差点、歩行者、緊急車両、駐車に関するルールなどは、見慣れた日本の運転感覚だけでは判断しにくい部分です。

練習許可証を取得した場合も、それだけで一人で自由に運転できるとは限りません。同乗者や時間帯などの条件を守り、必要なら教習所で練習します。実技試験の予約前には、試験に使用する車の用意、登録・保険、同行者の条件も確認してください。レンタカーを試験に使えるかも、州と貸出会社の両方に確認します。

試験用の車を借りる場合に確認したいこと

私の周囲では、友人の車を借りて実技試験を受ける留学生も多くいました。私もアリゾナ州ではホストファザーの車を借りたので、車を持っていない留学生にとって、試験用の車をどう用意するかは準備の一つです。

借りる場合は、持ち主の了承に加え、その車を試験に使えるか、自分の運転が保険で補償されるかを事前に確認してください。例えばアリゾナ州の公式案内では、有効な車両登録と賠償責任保険、正常に動作する車が必要です。試験場までの移動についても、自分が運転できる資格と同乗者の条件を確認しましょう。Arizona MVD:実技試験

日本の教習所で学んだことが、安全運転の土台になりました

私の場合、アメリカでは教習所に通わずに免許を取得できました。それでも、留学前に日本で教習所に通い、運転の基本を身に付けておいてよかったと思っています。

英語で試験や手続きに対応しながら、車の操作そのものまで一から覚えるとなると、負担も大きかったはずです。先に日本で運転を学んでいたことが、留学先で安全に運転するうえで役立ったと感じています。

ただし、「アメリカなら誰でも教習なしで取れる」という意味ではありません。教習や練習時間の条件は州・年齢などで異なります。日本で免許を取るか、現地の教習所を利用するかも含め、取得のしやすさだけでなく、安全に運転できる準備ができているかを大切にしてほしいです。

免許と車の保険・登録は別の手続きです

免許を取得できても、車の登録や必要な保険が自動で付くわけではありません。車の購入予定がある人は、留学生の車の維持費で予算を整理し、関連記事アメリカ留学の自動車保険も確認しましょう。

また、留学生の免許は在留関係の資料などによって有効期間が設定される場合があります。カリフォルニア州は、期限付きの免許・IDについて法的滞在を示す資料の確認を案内しています。受け取った免許証の有効期限を見て、留学期間中の更新が必要か確認してください。California DMV:期限付き免許

出国前と渡米後で準備を分けると進めやすくなります

出国前には、日本の免許の有効期限、国外運転免許証の要否、留学先の州の公式案内を確認します。渡米後は、学校で必要な登録を済ませ、住所証明などをそろえて手続きを進めます。

運転する予定がしばらくないなら、急いで車を買わず、通学や買い物の移動手段を確認する時間を取りましょう。免許取得に必要な日数と生活上の必要性を見比べることで、無理のない順序で車のある生活を始められます。

著者:本間 卓|合同会社TEAM Sugi代表

2009年〜2015年6月にアメリカへ留学。Edmonds Community College(現Edmonds College)からUniversity of Wisconsin–Superiorへ編入し、経営学を専攻して卒業。在学中は計4年間、大学野球にも取り組みました。帰国後の2015年に合同会社TEAM Sugiを設立し、アメリカへの大学進学や編入を支援しています。自身の留学生活と留学支援の経験をもとに、渡航前の準備から現地での暮らしまで、これから留学する方に役立つ情報をお届けします。

留学ポケットは、合同会社TEAM Sugiが運営する留学・海外生活の準備メディアです。