アメリカ留学の準備と、毎日の暮らし。

お金と支払い

アメリカ留学で車は必要?購入前に確認する維持費と予算

執筆:本間卓 / 更新:

アメリカの大学・コミカレ・ESLへの留学で、車は必要でしょうか。通学や買い物の交通手段は、住む場所によって変わります。学生と保護者に向けて、車が必要な移動を確かめ、購入後の支出まで含めて予算を考える手順をまとめます。

車両価格を見る前に、住居から学校やスーパーへ行く方法を確認しましょう。購入候補が決まったら、このページのチェックを見ながら、自分の条件に合う見積りを確かめてください。

本間の体験:購入後にも保険と修理の支出があった

私の留学中には、車を買う費用に加えて、保険の支払いとクラッチの修理もありました。次は2011〜2012年当時の記録に残っている金額です。今の相場や、これから車を持つ方の必要予算を示すものではありません。

当時の記録支出の内容
2011年4月1995年式のシビックを3,600ドルで購入
2012年4月車の保険が半年で7万円
2012年9月クラッチの修理に10万円
本間の留学中の支出記録。金額・通貨は当時の表記。

車があると買い物に行くときに便利で、いろいろな場所へ出かけることもできました。一方で、ガソリン代や保険料、維持費はかかります。便利さと、持ち続けるための費用を一緒に考えてほしいと思います。

購入額に税や登録費用を含むか、保険の補償内容、修理の内訳、円換算の条件は、この記録からは分かりません。ドルと円の金額を合計せず、購入後にも継続的な支払いと急な修理があるという点を、予算を考える手掛かりにしてください。

まず、車が必要な移動を確認する

学校の交通案内、地図、交通事業者の時刻表を見ながら、次の3つを確認します。距離だけでなく、実際に出かける時間と帰る時間の両方を見るのがポイントです。

01 / 毎週の移動

通学

授業の開始・終了時刻に使える交通はあるか。乗り換え、徒歩の区間、休日や休暇中の運行も確認します。

02 / 暮らしの移動

食材や日用品の買い物

買い物先までの行き方と帰りの荷物を確認します。徒歩や公共交通などで、必要な頻度で行けるかを考えます。

03 / その他の移動

授業外の活動

部活動など、自分が予定している行き先・時間帯を確認します。友人の車に頼る場合も、都合が合わない日の手段を考えます。

ルートの調べ方と、地図・連絡先を手元に残す準備は、地図・連絡先を保存して開く確認リストで確認できます。

車が必要かまだ判断できなければ、先に住む場所や通学手段を確かめる段階で止めても構いません。

住居の住所が分かったら、朝・帰宅時・休日で調べる

同じ市内でも、停留所までの距離や帰りの便で暮らしやすさは変わります。候補の住居ごとに、次の順序で確認しましょう。

  1. 住所と目的地をそろえる。住居の入口、通うキャンパスと校舎、普段使うスーパーを確認します。「大学名」だけで検索せず、自分が通う場所を指定します。
  2. 使う曜日・日時で往復を調べる。朝は授業開始に間に合う到着時刻、帰りは授業・練習が終わる出発時刻で検索します。徒歩と待ち時間も含め、土日・休暇中の予定も別に確認します。
  3. 事業者の公式案内と学校で照合する。路線・時刻表・運休情報・運賃、学生向けパスの対象条件を確認します。歩道や校舎への入口など地図だけで判断しにくい点は学校や住居担当へ聞きます。

公式ツールの例として、King County MetroのTrip Planner案内では、住所と出発・到着日時を指定し、経路・時刻表・運行情報を確認できます。他の地域では、その地域の交通事業者の案内を使ってください。

候補住居ごとにメモする3つの場面
調べる場面メモする内容
通学日の朝家を出る時刻/到着時刻/徒歩・待ち時間/乗り換え/運賃
授業・練習後帰宅できる便/最終便/乗り遅れた場合の方法と追加費用
休日の買い物往復の便/荷物を持つ徒歩区間/休暇・祝日の運行変更

確認した日と公式ページのURLも控えます。先の日程が検索できない場合は、現在の結果を確定時刻とせず、時刻表が出た後に再確認してください。通学できない時間帯があると分かったら、住居候補や移動方法を見直し、住居費と交通費を合わせて比べましょう。

車を使う方向で考える場合は、購入やレンタカーの予約前に、留学生の運転免許・国際免許の確認方法へ進んでください。ここでの経路確認と、州の免許・車両登録・保険の条件確認は別の準備です。

交通検索機能の公式情報確認日:2026年10月3日。比較表は編集部作成で、特定の経路や運賃を示すものではありません。

車を持たなくても、出かける選択肢はある

本間からお伝えしたいのは、車がなければ留学生活を楽しめないわけではない、ということです。地域によってはバスで生活でき、学校のInternational Officeなどが企画するトリップイベントも選択肢になります。自分の学校にどんな催しがあるか、参加条件・費用と合わせて確認してみましょう。

学校の催しの探し方は、クラブ・イベントの探し方と参加準備で紹介しています。

  • 必要な日だけレンタカー:年齢、免許、支払方法、補償、追加料金、受取・返却の条件を予約前に確認します。例えばEnterpriseの米国内の利用条件には、年齢や有効な免許、利用店舗で受け付ける支払方法などの案内があります。他社・他店舗にも同じ条件が適用されるとは限りません。
  • Uberなどの配車サービスやタクシー:自分で運転せず移動する方法もあります。Uberは対応地域と、依頼前に表示される料金の目安を確認してください。地域や利用条件によって最終料金が変わる場合もあります。行きだけでなく帰りの手段も考え、毎日使う場合はその支出を車の維持費と比べます。

レンタカー・配車サービスの案内は、2026年9月24日に確認した公式情報を参照しています。実際に利用する会社・店舗・地域の条件を確認してください。

購入費・維持費・急な支出を分けて考える

米国FTCの中古車購入者向けの公式案内も、車両価格に加えて登録・保険・燃料・整備を予算に入れるよう説明しています。以下は支出の抜けを探すための編集部作成の分類です。発生する項目と金額は、地域・車両・契約で異なります。

01 / 最初の支出

購入までにかかる費用

車両本体、税や登録などの諸費用、購入前の点検費用。
確認先:販売者、該当州の車両登録窓口、点検を依頼する整備事業者。

02 / 維持費

持ち続けるための費用

保険、燃料、住居や通学先の駐車場、登録更新、定期整備や消耗品。支払う頻度も確認します。
確認先:保険会社、住居・駐車場の管理者、州の窓口、整備事業者など。

03 / 急な支出

故障や予定変更への備え

修理費と、修理中に車が使えない場合の移動費。まだ分からない費用は、ゼロとして扱わず未確認のまま残します。
確認先:車両を確認した整備事業者、代わりに使う交通事業者。

ローンを使う場合は、毎月の支払額だけでなく、金利・手数料・支払期間を含む総支払額も契約先へ確認します。必要な免許・登録・保険の条件は、利用する州や契約先の公式案内で別に確かめてください。

見積りを見ながら、8項目を確認する

購入候補の車を一つ選び、見積書や担当窓口の回答と照らし合わせて、確認できた項目にチェックします。別の車や見積りを調べるときはチェックを外し、対象を切り替えてください。見積書・回答・確認日は自分でも保存しておきましょう。

01 / 金額の前提

同じ条件の見積りかを確かめる

不明な点は、金額を比較する前に担当窓口へ確認します。

  • 対象の車と利用条件を確認した車両・年式・状態、住む地域、利用目的が、自分の予定と合っている。
  • 総額と含まれる費用を確認した額と通貨、税・登録・作業などの内訳、別料金、未確定の項目が分かる。
  • 期間と支払日を確認した対象期間、支払日・回数、見積りの有効期限を確認した。
  • 保険の条件を確認した対象となる運転者、利用条件、補償と対象外の範囲、自己負担について窓口へ確認した。

02 / 購入後の備え

維持費と故障時の負担を確かめる

分からない費用が残っていれば、その確認先も決めます。

  • 車の状態と点検費用を確認した点検の依頼先・費用、必要と分かった修理の内容と見積りを確認した。
  • 駐車・燃料・更新・整備を確認した自分が使う場所や車の条件で、必要な項目と支払時期を確認した。
  • 車が使えないときの移動を確認した修理中などに利用できる交通手段と、その費用の確認先を把握した。
  • 予算に未確認の費用を残した分からない額をゼロにせず、確認済み額と分けて整理し、確認先を決めた。

販売店から中古車を買う場合、FTCは購入総額を書面で確認することや、独立した整備士による点検を案内しています。車両履歴のレポートだけでは分からない機械的な問題もあるため、必要な修理の見積りも書面で確かめます。個人売買に同じ条件がそのまま当てはまるという案内ではありません。FTC:販売店からの購入前に確認すること

月あたりの負担と、実際の支払月を分ける

半年分をまとめて払う費用は、家計を考えるための「月あたりの負担」と、実際に支払う月・金額の両方を把握します。月割りで予算内に収まっていても、支払日にまとまった資金が必要になるためです。

  • 購入前:確認済みの費用と、まだ金額が分からない費用を分ける。
  • 保有中:定期支払いをカレンダーに入れ、修理などに使える余裕を残す。
  • 判断するとき:車を持つ場合と、当面は別の交通を使う場合を、自分の移動予定・時間・支出で比べる。

修理費を適当な平均額で埋めたり、将来の売却額を確実に戻る資金として先に差し引いたりせず、今分かっている条件で判断しましょう。まずは通学・買い物の交通を確認し、購入する方向なら具体的な車の見積りへ進めます。

公式情報と確認日

公式情報確認日:2026年9月24日。購入前の確認事項は米国FTCのBuying a Used Car From a Dealerを参照。現在の車両価格、保険料、税率、修理相場を一律に示す記事ではありません。分類とチェックは編集部作成、過去の支出は本間の当時の記録です。

著者:本間 卓|合同会社TEAM Sugi代表

2009年〜2015年6月にアメリカへ留学。Edmonds Community College(現Edmonds College)からUniversity of Wisconsin–Superiorへ編入し、経営学を専攻して卒業。在学中は計4年間、大学野球にも取り組みました。帰国後の2015年に合同会社TEAM Sugiを設立し、アメリカへの大学進学や編入を支援しています。自身の留学生活と留学支援の経験をもとに、渡航前の準備から現地での暮らしまで、これから留学する方に役立つ情報をお届けします。

留学ポケットは、合同会社TEAM Sugiが運営する留学・海外生活の準備メディアです。

住む場所と通学を、これから考える方へ

車の必要性は、住居と学校の位置関係でも変わります。滞在先の種類から検討している方は、TEAM Sugiの案内で、ホームステイ・学生寮・アパートを通学も含めて比較できます。