アメリカ留学の準備と、毎日の暮らし。

授業と学生生活

授業で分からなかったことを質問するメモの作り方

執筆:本間卓 / 更新:

アメリカの大学・コミカレ・ESLで、授業や課題が分からず、先生に何と聞けばよいか迷っていませんか。この記事では、いま困っていることを「状況・試したこと・聞きたいこと」に分け、短く伝える準備を進めます。

課題ページやノートを開き、このページの例と見比べてみてください。質問する内容が決まったら、学校の指定するメールや学習システム、教員との面談で伝えましょう。

まず、分からないところを一つ選ぶ

最初から原因をうまく説明できなくても構いません。「ここまでは分かったが、ここから分からない」という場所を、課題文・資料・自分の途中経過から探します。

いま困っていること見せる箇所と、確かめたいこと
何を提出するか分からない課題名と指示文を示し、提出物や範囲の解釈を聞く。
用語の意味が分からない資料のページと前後の文を示し、その授業での意味を聞く。
考え方の途中で止まった問題番号と自分の途中経過を示し、どの段階の考え方が分からないかを伝える。
説明を聞いたが自信がない自分が理解した内容を伝え、合っているかを確かめる。
当てはまる困りごとから、最初に聞く一点を選びます

例えば「作文を見てください」だけでなく、「この主張と具体例のつながりを確認したい」と絞ると、見せる段落を選びやすくなります。

「状況・試したこと・聞きたいこと」の順に整理する

次の3つを順に考えます。話す前に忘れそうなら、スマホやノートに短く残してください。文章を長く整えるより、相手が課題と疑問点を特定できることが大切です。

01 / 状況

状況:どこで止まった?

科目・課題名を伝え、分かった部分と分からない部分を分けます。ページや問題番号も添えると、同じ箇所を見ながら話せます。

02 / 試したこと

試したこと:何をした?

指示を読み直した、途中まで解いたなど、実際に行ったことを伝えます。まだ着手できていなければ、その理由をそのまま説明します。

03 / 聞きたいこと

聞きたいこと:何を確かめたい?

「提出物に自分の意見を含めるか」など、まず確認したい一点を質問にします。答えをもらった後、次の作業へ進める聞き方を考えましょう。

試したことがないのに、したことにする必要はありません。「課題文のこの表現が分からず、始められていない」と伝えることもできます。

日本語と英語の質問例を見てみる

要約の課題で、自分の意見も書くのか迷っている場面です。以下は編集部が作成した架空の例で、本間の実体験や実在する授業の課題ではありません。

01 / 状況

どの課題の、何が不明か

課題1に取り組んでいます。要約に自分の意見も入れるべきか分かりません。

I’m working on Assignment 1. I’m not sure whether I should include my own opinion in the summary.

02 / 試したこと

実際に確認したこと

課題の指示と評価基準を読み直し、主な要点を三つ書き出しました。

I reread the instructions and the rubric, and I wrote down three main points.

03 / 聞きたいこと

確認したい一点

要約には自分の意見を含めますか。それとも、筆者の主な要点だけですか。

Should the summary include my opinion, or only the author’s main points?

課題名や実際に行ったことは、自分の状況に置き換えてください。読んでいない評価基準を「読んだ」と言わないようにします。英語がまとまらなければ、短い言葉と資料の該当箇所を組み合わせて伝えましょう。

課題の答えを決める例ではありません

「要約とは何か」を調べることと、「今回の課題で何を求めているか」を確認することは別です。自分の課題の指示に迷ったら、担当教員に解釈を確かめてください。

質問先と連絡方法を確認する

課題の指示・評価・締切

まずシラバスにある担当教員・TA(授業を補助する担当者)などの質問先を確認します。提出条件や締切の変更は、その授業の担当者に確かめます。

文章の組み立て・学習の進め方

Writing Centerやチューターなど、自分の学校の学習支援を確認します。相談できる科目・在籍区分・予約方法は窓口によって異なります。

本間の留学経験:Writing CenterとTutor Centerを活用した

留学中、課題を提出するときは、必ずWriting Centerを利用するようにしていました。文章を修正してもらうだけでなく、どこが間違っているかも教えてもらえたので、その後エッセイやリサーチペーパーを書くときにも役立ちました。

授業で分からないことも多かったため、個別に丁寧に教えてくれるTutor Centerも、とても役に立ちました。

2009年〜2015年6月の留学期間中の経験です。添削や学習支援の範囲は、学校・窓口によって異なります。

例えばTEAM Sugi紹介校のShoreline CollegeのWriting Studioは、アイデア出し、主張や文章構成の整理などを支援しています。対面・オンラインの案内があり、希望する時間に相談したい場合は予約を勧めています。

同校のStudent Learning CenterのFAQでは、対象はShorelineの学生で、対応科目はチューターの状況によると案内しています。チューターは教員の代わりに事前採点をする役割ではありません。自分の学校でも、支援の範囲と現在の受付状況を確認してください。

メール・学習システム

科目と課題が分かる件名を付け、質問したい一点が埋もれないように短くまとめます。教員が指定する連絡方法を使ってください。

オフィスアワー

教員が学生の質問・相談を受ける時間です。シラバス等で日時・場所・予約の要否を確認。質問を先に伝え、資料や途中経過を見せます。

学習支援の予約

相談したい作業の段階と、見てほしい箇所を伝えます。指示文や自分のメモなど、窓口が指定する資料を用意しましょう。

質問する前の確認チェック

今回聞きたい一つの困りごとについて、準備できた項目にチェックしてください。別の質問を準備するときは、チェックを外して使えます。

質問前 / 4つの確認

相手に伝わる準備ができたか

質問内容と、連絡に必要な条件をそろえます。

  • 質問を一つに絞った科目・課題名と、いま確認したい一点を伝えられる。
  • 見せる資料を用意した指示文やページ、実際に試したこと・途中経過を示せる。
  • 質問先と連絡方法を確認した担当者、連絡手段、面談や予約のルールを確認した。
  • 締切と質問する日時を確認した日付・時刻・タイムゾーンを確認し、いつ連絡するか決めた。

締切が近い場合は、課題ページにある日時も伝えます。質問を送っただけで期限が延びたとは考えず、延長が必要なら担当者へ明確に確認してください。

返事を受けたら、次の作業を決める

返事を受けたら、分かった内容と残る疑問を分けます。聞き返すときも、分かったところまで伝えてから、まだ不明な一点を確認しましょう。

理解を確かめる

相手の説明を自分の言葉で短く言い直し、認識が合っているかを確認します。

次の作業を決める

読み直す箇所や修正する段落など、最初に取りかかる作業を一つ決めます。

残った疑問と条件を残す

まだ分からないこと、回答で明示された期限・条件をメモします。推測した内容と混ぜないようにします。

授業ページや全科目の締切をまだ把握できていない場合は、大学生活の最初の1週間の確認リストで、質問の前提になる情報から確認できます。

留学前の学習・進学準備を考える方へ

TEAM Sugiの留学前の英語準備で、出発前に取り組む学習を確認できます。本間のESLから大学卒業までの経歴は、TEAM Sugiの代表留学体験記へ。在籍中の課題の指示や評価は、その授業の担当者へ確認してください。

公式情報と確認日

公式情報確認日:2026年9月24日。大学の例はTEAM Sugi紹介校Shoreline CollegeのWriting StudioとStudent Learning CenterのFAQを参照しました。支援対象・科目・予約・受付時間は、自分の学校と利用時点の案内を確認してください。

質問の整理方法・チェック項目・日本語と英語の例は編集部作成です。大学指定の書式ではなく、質問すれば必ず解決する、成績が上がるという意味ではありません。

著者:本間 卓|合同会社TEAM Sugi代表

2009年〜2015年6月にアメリカへ留学。Edmonds Community College(現Edmonds College)からUniversity of Wisconsin–Superiorへ編入し、経営学を専攻して卒業。在学中は計4年間、大学野球にも取り組みました。帰国後の2015年に合同会社TEAM Sugiを設立し、アメリカへの大学進学や編入を支援しています。自身の留学生活と留学支援の経験をもとに、渡航前の準備から現地での暮らしまで、これから留学する方に役立つ情報をお届けします。

留学ポケットは、合同会社TEAM Sugiが運営する留学・海外生活の準備メディアです。