アメリカ留学の準備と、毎日の暮らし。

渡米準備と持ち物

アメリカ留学前の医療情報と持参薬|書類の用途と確認先を整理する

執筆:本間卓 / 更新:

継続して飲む薬や定期的な受診がある方は、出願書類とは別に、留学中の治療をどう続けるかを準備しましょう。英文の医療情報が何に使われるかを分けると、誰に何を確認すればよいかが明確になります。

最初に、学校などから届いた提出案内と、現在使っている薬の情報を用意してください。このページは確認の順番を整理するものです。薬の変更・中断や服用量の調整は自己判断せず、主治医・薬剤師に相談します。

1.「提出する書類」と「受診に備える資料」を分ける

英文で書かれた資料でも、使う場面は同じではありません。「診断書が必要」と聞いたら、まず用途・提出先・指定様式・期限を確認します。

医療情報を用意する目的と確認先
使う場面確認すること
学校への提出自分の課程・入学学期に必要な健康書類、予防接種記録、提出先、指定様式と期限。学校の正式な案内で確認する。
現地での受診治療を引き継ぐために伝える病歴・薬・アレルギーなど。必要な英文情報を主治医と相談する。
薬の持込・移動薬の成分・数量、処方情報、容器、必要な手続きを関係機関の案内で確認する。

現地受診のために資料を用意しても、それが学校指定書類の代わりになるとは限りません。逆に、学校から提出を求められていなくても、継続受診の準備が不要になるわけではありません。出願全体の確認は、TEAM Sugiの出願・提出書類の案内も参考にしてください。

2.主治医には、滞在先・期間・旅程を伝える

渡航が決まった段階で、留学先、滞在期間、乗り継ぎを含む旅程を伝え、治療の継続方法を相談します。必要な資料の作成や現地医療機関の確認に時間がかかることもあるため、出発直前まで待たないようにしましょう。

英文情報の内容は、主治医と次の点を相談してください。CDCの慢性疾患がある旅行者向け準備案内でも、医療者が作る文書に病状、薬の一般名・用量、アレルギー、必要な医療機器、医療者の連絡先を含めることを案内しています。

  • 今の病状・治療経過のうち、現地の医療者に伝える必要があること。
  • 薬の商品名だけでなく一般名・成分、用量、服用方法。
  • アレルギーや、使用している医療機器。
  • 時差や長時間の移動中の服薬、保管方法についての指示。
  • 現地での受診時期と、薬が不足する前に取る行動。

必要な英訳は医療機関に相談し、自己流の翻訳だけで成分や用量を確定させないでください。日本の処方箋があれば米国でそのまま同じ薬を受け取れる、と決めず、現地の医療者・薬局への確認も進めます。

3.薬は一つずつ、持込先の条件を確認する

日本で処方・販売されていることだけでは、米国への持込可否を判断できません。処方薬、市販薬、サプリメントを含め、名称・成分・数量・用途が分かる一覧を用意し、持参と郵送も分けて確認しましょう。

FDAの個人輸入案内には、留学などで訪れる外国人の個人用医薬品の説明があります。一方、規制対象の薬はDEAなど別の機関も関係します。一般的な数量の目安だけを見て、自分の薬にも持込許可があるとは判断しないでください。

  1. 成分を確認する:主治医・薬剤師と、英文で照会できる薬の情報をそろえる。
  2. 条件を照合する:FDAの案内から該当する規制・窓口を確認し、必要書類、容器、数量、申告など不明な点を関係機関へ照会する。
  3. 移動中の扱いを確認する:乗り継ぎ国の規則、液体・注射器・医療機器等の航空会社や保安検査の案内も、該当する場合に調べる。

長期留学で薬が足りなくなる場合は、現地での受診・処方の準備を主治医と相談します。「家族から送ればよい」と先に決めず、郵送の場合の規則や必要書類も確認してください。

4.現地の受診先と保険の条件を確認する

学校の保健窓口に、継続受診の相談先、学内で対応できる範囲、学外の医療機関への紹介方法を確認します。保険会社には、既往症・継続治療・処方薬、利用できる医療機関、事前承認や自己負担の条件を質問し、回答を残しましょう。

保険に加入していることだけで、すべての治療や薬が補償されるとは判断しません。旅程と補償期間の確認は、学校指定保険と補償開始日のチェックリストで整理できます。

出発前に「確認済み」と「回答待ち」を分ける

学校への提出、医療情報、薬の持込、現地受診の4項目について、確認した相手・日付・次の行動を一枚にまとめます。医療情報は必要な相手に必要な範囲で伝え、送信先と安全な提出方法を確認してください。家族と共有する場合も、共有範囲を本人と決めておきましょう。

まずは主治医への相談予定を決め、学校の提出案内と薬の一覧をそろえるところから始めてください。

公式情報と確認日

2026年10月4日にFDAとCDCの上記案内を確認しました。表と確認順は編集部作成です。学校の書類要件、個々の薬の持込・治療・保険適用は、それぞれの最新の案内と担当窓口で確認してください。